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呼吸の悩み

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慢性咳嗽(せき)

かぜやインフルエンザなどを治療したにかかわらず、2カ月以上続く慢性のせき(咳嗽)のことです。
せきは、体から異物を排出したりする健康で正常な体のはたらきです。逆にいえば、体に異常がないのに出るせきは、何かしら原因があるということです。
かぜやインフルエンザなど、感染性の病気によるせきは、2カ月以上続くことはほとんどありません。では、何を疑うべきか。それは、呼吸器系の病気です。呼吸器系の病気に、せきはつきものの症状だからです。
せきが2カ月を越えたら、アレルギー、気管支喘息など呼吸器系の病気の可能性があります。まずは、専門医による診察を受けましょう。

肺がん

肺がんは、日本人死亡率の上位にある恐ろしい病気です。
がんで最も重要なことは、早期発見です。肺がん検診は、1年に1回、必ず受信するようにしましょう。
検診で異常が見つかった場合、CTスキャンによる精密検査を行います。何の異常がなくても、数年に1回はCTスキャンの受診をお勧めしています。
医療法人SRA「とくしげ呼吸器クリニック」には、最新鋭のCTスキャン(16列マルチスライスCT)が完備されています。通常の肺がん検診はもちろん、他院で受けた検診で異常が発見された患者さまの精密検査も行っています。
肺がんの入院治療や手術が必要な場合は、大学病院や提携先の病院などと連携し、対応させていただいています。

肺炎

肺炎は一般的に感染症で、さまざまな微生物から引き起こされる病気の集まりです。代表的な原因微生物は、肺炎球菌マイコプラズマ、クラミジアなどが挙げられます。
専門医による、早期診断と適切な治療が早期回復のポイントです。
肺炎抗生物質の進歩により、かなりの頻度で入院治療しなくてもよくなりました。軽い肺炎であれば、点滴や内服薬などの外来治療で可能です。

肺結核

肺結核

結核菌は過去の病気と思われがちですが、感染力が強く、いまだに集団発生が起こる病気です。危険である病気に変わりありません。
特にBCGの予防接種を受けていない若い世代は、感染のターゲットになりやすいといえるでしょう。
せきや熱が続いたとき、肺結核の可能性を念頭に置いて診断しないと、レントゲン検査で見落とされる可能性もあります。そして、肺結核がわかるまで周囲に結核菌を拡散させてしまいます。そのような集団感染を防ぐためにも、知識と経験の豊富なドクターが必要とされています。
肺結核は、レントゲン検査・血液検査・たんの検査から診断されます。
治療には、数種類の抗結核薬を6カ月間内服していただきます。
なお、入院する必要のない患者さまには、外来治療で対応させていただいています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

たばこを吸っている、あるいはその副流煙を吸っている人がかかる肺の疾患です。たばこの煙で気管支が傷んでしまう、あるいは肺が溶けて肺気腫になり、それが原因で気管支の空気の通りが悪くなり、慢性的な息切れが起こります。
診断には、現在の肺機能を調べる肺活量検査が必要です。また、肺気腫は通常のレントゲン検査だけでは診断が難しいので、高解像度のCTスキャンを使用します。
※医療法人SRA「とくしげ呼吸器クリニック」には、最新鋭のCTスキャン(16列マルチスライスCT)が完備されています。

気管支を拡張する専用薬が開発されているので、症状はかなり改善できます。それに並行して、運動療法や腹式呼吸などのリハビリテーション指導も行います。
完治は難しい疾患ですが、正しい治療で進行を抑え、息切れの回復を目指すことができます。

その他の呼吸器疾患

呼吸器や気管支の病気にはさまざまなものがありますが、「せき」「たん」「息切れ」の3つの症状が大きな特徴といえます。
何かひとつでも該当する症状があれば、呼吸器の専門内科医に受診しましょう。
間質性肺炎

正常な肺はスポンジのような構造をしていますが、間質性肺炎にかかると、肺が繊維のような構造になり、次第に収縮して呼吸ができなくなる病気です。

気管支拡張症

気管支が拡張してしまい、元に戻らなくなってしまう病気です。血管も同時に拡張して、膿性痰や血痰が出たりします。